6月2日から米上院本会議で審議入りしていたリーバーマン・ウォーナー法案が、6月6日、廃案となった。この表決では、事前の予測よりも同法案への賛成票 が少なく、今後の米国内での温暖化防止法案の議論への影響が注目されている。6月6日の表決では、法案採決に必要な討議終結動議に対し、賛成48票、反対 36票で、必要票数の60票を得られず、否決された。これで同法案は今国会での採決がなくなり、廃案となった。
今回の表決のポイントは、何と言っても、事前の予測よりも賛成票が少なかったことだ。その背景には、今年になってから相次いで発表されたレポートが、同法 案実施による経済への影響の深刻さを指摘したことがある。こうした各種レポートの結果、同法案に対する懸念は、共和党内だけでなく民主党議員の間にも広 がったようだ。
例えば、ブラウン上院議員(オハイオ州選出、民主)、ランドリュー上院議員(ルイジアナ州選出、民主)らは、同法案によって生じる、自州の製造業やエネル ギー産業への負担など経済的影響に懸念を表明した。また、製造業・鉱業州を代表する10人の民主党上院議員が、リード院内総務とボクサー環境・公共工事委 員会委員長に対して6日付けで書簡を提出し、「連邦レベルのキャップ・アンド・トレードを支持し、そのためのボクサー委員長の努力は評価する」ものの、 キャップ・アンド・トレード制度は、「米国すべての地域の消費者と労働者が不当な試練から確実に保護されるよう、十分な注意をもってつくりあげられなくて はならない」として、いまの形のリーバーマン・ウォーナー法案には反対であると言明した。
地球は見えているか
温暖化防止策である法案が廃案になった。
これは選択として間違っているのでしょうか。
後で、あの時、対策を行っていればとならないような地球環境づくりに励んで欲しいものです。
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