3度目の有人宇宙飛行を行っている中国は、27日、飛行士1人が宇宙船の外に出て中国で初めてとなる宇宙遊泳を成功させ、アメリカ・ロシアに次ぐ宇宙大国ぶりを内外に示しました。
中国政府が3人の宇宙飛行士を乗せて25日に打ち上げた有人宇宙船「神舟7号」は、日本時間の27日午後5時半すぎに、タク志剛飛行士がハッチを開けて宇 宙船の外に出ました。タク飛行士は、もう1人の飛行士に支援されながら、宇宙空間で中国の国旗を振るなどしたあと、およそ15分間の宇宙遊泳を終え、船内 に戻りました。このあと、中国の胡錦涛国家主席が衛星電話でタク飛行士らと会話し、「船外活動の成功はわが国の宇宙開発の重大な進展だ」と述べ、宇宙遊泳 の成功をたたえました。これに対し、タク飛行士は「宇宙遊泳はすばらしく、われわれは偉大な祖国を誇りに思っている」と応じました。中国の宇宙開発史上初 めてとなる船外活動は、中国の国営テレビが生中継で中国全土に大々的に伝え、アメリカ・ロシアに次ぐ宇宙大国ぶりを内外に示しました。「神舟7号」は、最 大の任務を終えたことで3日間の飛行を終え、28日午後、内陸部の内モンゴル地区に帰還する予定です。宇宙開発を積極的に推し進めている中国政府は、独自 の宇宙ステーションの建設を目指しており、建設に欠かせない船外活動の成功で計画に弾みを付けたいとしています。中国の宇宙遊泳について、宇宙航空研究開 発機構の的川泰宣名誉教授は、NHKの取材に対し「2本の命綱を使うなどきわめて慎重に実施したが、これは無事に成功させることを優先させた結果だろう。 中国製とされる宇宙服も順調に機能しているようで、宇宙遊泳をみごとにやり遂げた」と述べて、高く評価しました。そのうえで、的川名誉教授は「日本では国 威発揚のために宇宙開発をする必要はないが、夢を育てるためにも戦略的に有人宇宙計画を進めるべきだ」と指摘しています。
経済大国として将来を見据えて力を伸ばしてきている国、中国での科学技術の進歩を表すニュースとなりました。日本国内でも独自にJAXAが開発を進めてきていますが、支援するための資金は必要なのです。難しい問題ですが、政府は一刻も早く、社会保険制度や消費税、ガソリン税などさまざまな税制度を早く解決し、このような経済的な資金をまかなえるだけの準備をすすめなくてはならないのではないでしょうか?
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