秋田県八峰町(はっぽうちょう)峰浜目名潟杉沢、無職、鈴木喜市さん(93)方で28日朝、家族3人が死亡しているのが見つかった事件で、両手首を負傷し 病院に運ばれた長男の無職、喜造さん(65)が「おれがやった」と供述していることが分かった。県警は回復を待って殺人容疑で事情を聴く。
調べでは、鈴木さんは4人家族。死亡したのは鈴木さん、喜造さんの妻千代子さん(65)と長男幸治さん(39)の3人で、それぞれ自室で倒れていた。頭などに殴られたような傷があり、室内に血のついたハンマーが落ちていた。
付近住民によると、喜造さんは関東地方で通年の出稼ぎ労働をしていたが、千代子さんの病気が悪化。千代子さんが世話をしていた鈴木さんも足腰が悪いため、 2月ごろ実家に戻った。本人も持病があったという。家族を知る人は「父親や妻、それに自分の病気で将来を悲観したのでは」と話した。
また、千代子さんが以前働いていた同県能代市内の飲食店従業員は「千代子さんは明るく面倒見の良い人だったが、最近は具合が悪かった。みんな優しそうな家族だったのに」と言葉を詰まらせた。
悲しい結末を迎えた事件です。もしこの事件の動機が病気について将来を悲観したものならば、情状酌量の余地は十分に見られるでしょう。しかし、心中しようという考えにいたってしまう生活環境の問題があるからこそ、起こってしまった事件なのではないでしょうか。同じような生活が苦しい方々はたくさんいらっしゃるでしょう。そんな人たちを手助け出来る、行政や社会の在り方が問われているのではないかと思います。
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