大相撲のロシア出身力士、露鵬と白露山が尿検査で大麻の陽性反応が出た問題で、日本相撲協会が詳しい分析を依頼した専門の検査分析機関でも、2人の尿の検体から大麻の陽性反応が出たということです。
ロシア出身の兄弟力士、露鵬と白露山は、相撲協会が今月2日に抜き打ちで行った薬物の尿検査で、ともに大麻の陽性反応が出ました。この時の検査は、市販の 検査キットを使った簡易検査で、相撲協会のアンチ・ドーピング委員会によりますと、痛み止めなどの薬物にも大麻の陽性反応を示すことがあるということで す。2人は検査の数日前に痛み止めの薬を飲んだと話し、大麻の使用も否定していることから、相撲協会は4日、都内にある専門の検査分析機関に2人の尿の検 体を提出し詳しい分析を依頼していました。関係者によりますと、6日までに分析の結果が出て、2人の尿の検体から再び大麻の陽性反応が出たということで す。分析を行った機関は国内で唯一WADA・世界アンチドーピング機構の公認を受けていて、精密な機器を使った検査により、簡易検査と違って大麻と大麻以 外の成分の違いをはっきりと区別できるということです。露鵬は6日午前、所属する大嶽部屋の前で会見し、「自分は相撲を一生懸命やるだけ。陽性の結果は、 絶対に信用しない。大麻を吸ったことは絶対にない」と述べ、あらためて大麻の使用を強く否定しました。また露鵬の師匠の大嶽親方は6日正午すぎ部屋の前で 会見し「相撲協会から陽性との電話連絡はあったが十分な説明は受けていない。弟子が否定しているので自分は信用している。他の機関で検査することも視野に 入れる」と述べました。今回の分析の結果が出る前、相撲協会の北の湖理事長は「本人がやっていないというのだから、どんどん検査をやってもらえと言ってい る」などと述べ、再度、検査をやり直す考えを示しています。
相撲界が大きく揺れた事件ですが、未だ検査が続いています。
これだけ強く否定しているからには、実際は冤罪の可能性も否定できません。しかし、日本の伝統的なスポーツである「相撲」にもこのような問題が持ち上がる時代になったということは間違いありません。
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