大手食品メーカー「ハウス食品」(東大阪市)が製造、販売するミネラルウオーター「六甲のおいしい水」2リットルボトルのラベル表示に、事実と異なる表示 があったとして、公正取引委員会は17日、景品表示法違反(優良誤認)で同社に排除命令を出した。同社は1月から表示を改めたが、05年4月以降の売り上 げは約367億円に上り、不当表示期間中の商品販売額としては過去最高という。
「おいしい水」は国産家庭用ミネラルウオーター第1号で、0.5リットル、1.5リットル、2リットルのボトル3種を販売。
問題になったのは「花崗岩(かこうがん)に磨かれたおいしい水 六甲山系に降った雨は、花崗岩内のミネラル分を溶かし込み、良質の水になる」などの表記。
公取委によると、同社は83年から神戸市灘区の六甲山地南側で採水しているが、2リットル用は05年1月から、同市西区に新設した六甲工場の地下約150メートルで採水する。工場は山地の花崗岩層から西に約7キロ離れている。
公取委は地質学者らに聞いて調べた結果、花崗岩層との間に水を通しにくい層があることから「花崗岩が溶け込んだ水とは言えない」と判断した。同社は「地下 水が多く流れてきているとの学説がある」などと主張したが、1月、表記を削除した。公取委は、商品名は「六甲山系地域の明確な定義がない」として不当とし なかった。
同社は「消費者にご迷惑、ご心配をかけ申し訳ない」と謝罪し、命令に従う方針。2リットルボトルは今後も販売する。
ハウス食品
食品の品質表記では、細かい指摘を受けたが、真実ではないことが記載されていたことは事実。
メーカー側もすぐにラベル表記をはがす対応となった。
現在では様々な食品加工問題が起きている中、指摘されうるものは全て行われるでしょう。
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