米国Red Hatは6月17日、米国Amazon.comのクラウド・サービス「Elastic Compute Cloud(EC2)」を通じたJBossミドルウェアの提供を開始した。Red Hatは「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」をすでにEC2上で提供しており、今回はそれに続くホステッド・サービスの提供となる。
EC2で提供されるJBossミドルウェアは、アプリケーション・サーバ「JBoss Application Server」やO/R(オブジェクト/リレーショナル)マッピング・フレームワーク「JBoss Hibernate」などからなる「JBoss Enterprise Application Platform」。ただし、このホステッド・サービス(JBoss on EC2)とEC2サービスそのものは、まだベータ・テストの段階にある。
料金プランは2種類で、119ドル/月の定額サブスクリプションと、1時間当たり1ドル21セント/インスタンスからの従量制が用意されている。ユーザーはこれ以外に、使用するストレージと帯域幅に応じたEC2サービス使用料をAmazonに支払う必要がある。
最近、エンタープライズ・ソフトウェアの業界ではソフトウェアをホスティング方式で提供するベンダーが増えており、Red Hatも例外ではない。ただしRed Hatの場合は、ライバルのMicrosoftのように膨大な時間とコストをかけてホスティング基盤を自前で構築するのではなく、Amazonとの提携を 通じて同社の巨大なクラウド基盤を活用するほうを選択した。その第1弾が、昨年11月のRHELのEC2での提供だった。
今のところ、EC2上でRHELを利用しているのは以前からのRHELユーザーがほとんどだと、Darcy氏は言う。同氏はEC2版RHELの顧客数を明 らかにしていないが、「もし顧客がRed Hatのソフトウェアをこういう形で使うことに興味を示さなかったら、EC2を使ってJBossをクラウド上に用意することはなかっただろう」と述べてい る。
Red Hat | Amazon.com
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このサービス利用をユーザー側がプラスに思って、使用するかどうかにもかかってきますね。
業界ではこのような試みは、色々な分野で続くのでしょう。
今後に期待です。
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