松本サリン事件の被害者、河野義行さんの妻の澄子さんが5日に亡くなったことを受けて、林幹雄国家公安委員長が、7日、長野県松本市の河野さんの自宅を弔問に訪れ、当時、事件への関与を疑った河野さんに対してあらためて謝罪しました。
松本サリン事件は、平成6年6月27日の夜、オウム真理教の麻原彰晃・本名松本智津夫死刑囚の指示で長野県松本市の住宅街にサリンがまかれたものです。こ の事件の被害者で第1通報者の河野義行さんの妻、澄子さんは、事件以来、サリンによる被害で脳に重い障害を抱え、14年余りの闘病生活の末、5日、60歳 で亡くなりました。林国家公安委員長は、7日午後3時すぎ、松本市にある河野義行さんの自宅を弔問に訪れました。第1通報者だった河野義行さんは、当時、 事件への関与を疑われ、自宅の捜索や事情聴取を受けました。弔問を終えた林国家公安委員長は「お悔やみを申し上げ、奥さんのごめい福を祈ってきました。か つて捜査の過程でご心痛をおかけしたと聞いていて、河野さんにはたいへん申し訳ありませんと申し上げました。このような事件が二度とあってはならないと強 い決意を持って職責を果たしていきたい」と話していました。
当時の地下鉄での有毒なサリンを用いた地下鉄サリン事件は、被害者を多数出す、大変な事件となりました。事件後も尚、後遺症に悩まされる人々がたくさんいます。身勝手な信念と宗教がこんな結果をもたらしてしまいました。二度とこのような犠牲者が出ないような社会にならなくてはなりません。
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