およそ3000人が犠牲になったアメリカの同時多発テロ事件から7年を迎え、ニューヨークを初め、アメリカ各地で追悼の式典などが行われています。
7年前の9月11日に起きた同時多発テロ事件では、4機の旅客機がハイジャックされてニューヨークの世界貿易センタービルやワシントン郊外の国防総省など に激突したほか、1機は東部ペンシルベニア州に墜落し、およそ3000人が死亡しました。このうち、最も多くの犠牲者が出たニューヨークの世界貿易セン タービルの跡地に隣接する公園では、日本時間の11日午後9時半すぎから、追悼の式典が行われました。式典では、7年前に、旅客機がビルに激突した時刻 と、ビルが崩れ落ちた時刻に合わせて鐘が打ち鳴らされ、遺族らが黙とうをささげました。
この場所で犠牲になった2751人ひとりひとりの名前が読み上げら れ、遺族らは、ビルの崩壊現場に花を手向け、悲しみをこらえながら、亡くなった家族や友人をしのんでいました。跡地では、全米一高いビルとなる「フリーダ ムタワー」を中心とするビル群の建設が急ピッチで進められていますが、この日は、工事も休止されています。事件から7年、アメリカは、治安が悪化している アフガニスタンに改めて兵力を増派するなど、対テロ戦略の練り直しを迫られているほか、イラク戦争などを通じて低下した国際社会での威信をどう回復するか が課題となっています。
あれから7年が経過しました。年月が過ぎるのは早いと改めて感じます。しかし、このテロ事件のことは決して忘れられない出来事でしょう。私たち日本人が戦争による原爆を決して忘れることがないのと同じく、アメリカの同時多発テロも、世界が、そして未来に生きる若者も、記憶して刻まなければならない重大な事件だったはずです。改めて、亡くなった方々へ心からご冥福をお祈りいたします。
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