大阪の加工米販売会社「三笠フーズ」が、食用に使えないコメを不正に転売していた問題で、基準を超える残留農薬が見つかったモチ米が、関西の病院や高齢者 施設など119か所に給食用として流通し、大半が消費された疑いがあることがわかりました。各地の保健所はまだ消費していない分について返品を呼びかけて います。
この問題は、加工米の販売などを行っている大阪の「三笠フーズ」が、工業用として国から購入した輸入米などを食用として転売していたものです。大阪府など の調査で、基準を超える農薬が検出された中国産のモチ米が、「三笠フーズ」から複数の業者を仲介して東京・千代田区に本社のある給食会社「日清医療食品」 に販売された疑いがあることがわかりました。日清医療食品によりますと、購入したモチ米はことし5月から9月にかけて704キロに上っていて、関西の2府 4県の病院や高齢者施設など119か所に、給食用として流通し、大半はすでに赤飯やおこわとして調理され消費されたということです。三笠フーズは「中国産 のモチ米は特定のモチ製造会社向けにしか輸入していないので、給食用に販売されたモチ米は工業用を転売したものにまちがいないと思う」と話しています。今 のところ健康被害の報告はないということですが、各地の保健所はそれぞれの施設に対し、まだ消費していない分について返品を呼びかけています。
さらに問題が大きく発展してしまいました。まさか、お年寄りが食する給食にまで混入していたとなると、社会的な大問題です。人体に影響が出るかもしれないものを、お年を召して、体が弱いお年寄りに配給するとは、とんでもなく酷い出来事です。一刻も早い解決がのぞまれます。
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