地方圏の高速道路で、休日(土日祝日)は上限1000円で乗り放題となる料金の大幅割引が、28日午前零時から始まった。対象は自動料金収受システム(ETC)を利用する乗用車と2輪車で、高速道路出入り口の通過時刻が休日であれば適用される。2011年3月末まで約2年間実施の予定だ。先行して20日に上限1000円となった本州四国連絡橋では交通量が約2倍になっている。
一律1000円になるのは通常料金が2000円以上の場合で、それ未満は半額となる。おおむね70キロ以上を走れば「1000円で走り放題」の恩恵を受ける計算だ。
ただ、途中で大都市圏など別の料金体系となる区間を通った場合、4月28日まではその前後の料金分として上限1000円が二重に課金される。
首都高速と阪神高速は休日(首都高は土曜を除く)の普通車以下は3割引きで、通常の700円から500円に下がる。大都市圏を除く高速道路は平日は全車種3-5割引きとなるが、7月までは100キロを超えると適用されない。
料金値下げは政府の景気対策の一環で、休日はマイカー利用促進による観光振興、平日は主に物流業の負担軽減という別々の狙いがある。計5000億円の国費を投入し2年間実施する予定だ。
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