景気の悪化で外食産業を取り巻く環境が厳しさを増すなか、業績の低迷が続く外食チェーン大手の「すかいらーく」は、経営の建て直しを図るため、ファミリーレストランの先駆けとなった「すかいらーく」というブランド名の店舗を廃止する方向で最終調整に入りました。
「すかいらーく」は、去年とおととし、2期連続の赤字決算に陥り、業績が改善していないとして、ことし8月、大株主の2つの投資会社の主導で創業家の社長 が事実上解任され、新しい体制のもとで経営の建て直しを進めています。関係者によりますと、「すかいらーく」は、先月末時点で全国に154店ある「すかい らーく」というブランド名の店舗を廃止し、別のブランド名の店舗に転換する方向で最終調整に入りました。具体的には、「すかいらーく」の店舗を、低価格の メニューで客足が堅調な「ガスト」や、首都圏で展開し女性客を中心に人気がある「ジョナサン」など、収益性の高い店舗に変えて行く方針です。廃止が検討さ れている「すかいらーく」は、昭和45年に第1号店がオープンし、ファミリーレストランの先駆けとして、一時、店の数が700以上に拡大しました。しか し、同じ形態のライバル店が相次いで登場し、少子化で家族連れの客も減少したことや、このところの景気の悪化で売り上げの低迷が深刻化していました。会社 側では、今後、店舗の抜本的な見直しを進めるとともに、資本の増強に応じるスポンサー企業を探して、経営再建を軌道に乗せたいとしています。
ファミリーレストランで有名な「すかいらーく」の名前がなくなってしまうのは、多くの利用者にとっては今後違和感が出てくることでしょう。しかし、経営がままならない状態ではしょうがありません。
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