経営難に陥り、アメリカ政府と議会に公的な金融支援を求めているGM=ゼネラル・モーターズなど大手自動車メーカー3社が経営再建策をまとめ、経営トップの年俸を1ドルにすることや大規模な人員の削減とともに環境に優しい車の開発を急ぐといった計画を議会に提出しました。
GM、フォード、クライスラーのビッグスリーと呼ばれる大手3社は、2日、議会から求められていた経営再建策を発表しました。それによりますと、GMは、 保有する複数の自動車ブランドのうち、今後はシボレー、キャデラック、ビュイック、GMCの4つのブランドに経営資源を集中するとしています。それ以外の サーブなどのブランドについては、戦略の見直しや生産縮小を図るとしており、売却も視野に検討を進めるものとみられます。さらに、4年後の2012年まで にアメリカ国内で最大で3万人を削減する計画を打ち出したほか、GMとクライスラーは、それぞれ経営トップの来年の年俸を1ドルにするとしています。ま た、フォードは、世界じゅうの幹部社員などのボーナス支給を来年見合わせるほか、経営幹部が出張で利用している専用のジェット機5機を売却しコスト削減を 図るとしています。そして、3社とも、電気自動車など環境に優しい車の開発を急ぐことをあわせて計画に盛り込みました。こうした再建策を議会に提出したう えで、GMは総額180億ドル、およそ1兆7000億円の金融支援を求めており、特に40億ドルを年内に融資するよう求めています。また、クライスラーも 年内に70億ドルの融資を求めているほか、フォードは最大で90億ドルの公的な融資枠を設けるよう要請しています。
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