理化学研究所と科学技術振興機構は、がんや心臓病、脳障害など35の病気を患う日本人の遺伝情報を公開した。
遺伝情報を記録するDNAの塩基配列には、一人ひとりにわずかな違い(SNP)があり、これが病気のなりやすさ、薬の効きやすさなどに関係していると考えられている。
理研は昨年10月、日本人の一般集団のSNP情報を公開。患者のSNPと比較すれば、病気に関係するSNPが迅速に特定できるとしており、国内外の研究機関で診断技術や新薬開発に役立つと期待される。
公開するのは、日本人に多いがんをはじめ、心臓・脳の血管、呼吸器、肝臓、眼などの病気で、それぞれ200人ほどの日本人の患者集団のSNP情報。これらは、文部科学省の事業で、東京大医科学研究所に設置されたバンクに収集された遺伝情報の一部だ。医科研などが運営するデータベースサイトで公開する。
遺伝子に関する情報が深く掘り下げられ、私たち人間の機能の理解が進めば、それだけ医療の発展につながってゆくのでしょう。治療が困難な病気の抗体や治療薬の発見が大いに期待されます。
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