中国経済は、オリンピック後の景気の見通しを悲観する見方から、株価の下落に歯止めがかからない一方で、通貨・人民元も再び上昇が加速する動きを見せ、貿易への影響が懸念されるなど、難しい局面を迎えています。
中国・上海の株式市場は、北京オリンピックによる好景気を期待した投資ブームから、去年10月、代表的な指標の「総合指数」が一時6000ポイントの市場 最高値を記録しました。しかし、その後値下がり傾向に転じ、結局、オリンピック閉会前の先週末には「総合指数」は2405.5ポイントと、ことし最安値の 水準となり、個人投資家などからは株価の浮揚策を求める声が高まっています。一方で、人民元は、ドルに対する為替レートの上昇が続いて、年明け以降、7% 近く値上がりし、輸出産業の収益をさらに悪化させて、経済成長を押し下げるおそれもあるとされています。ジェトロ=日本貿易振興機構・北京センターの真家 陽一次長は「北京オリンピック後の経済政策の運営は、経済発展を維持しつつインフレを抑制しなくてはならず、非常に難しいかじ取りを求められることになる と思う」と話しています。
オリンピック景気で活気を取り戻した中国ですが、スポーツの祭典が終わってからの見通しは暗いようです。北京での輝かしいオリンピックの後に国が暗くなってしまうのは悲しい出来事ですね。日本にとっても中国にとっても経済的な活気が取り戻されることを祈ります。
NEWSブログ・ニュースブログ
経済のNEWSブログ・ニュースブログ
PR